【オススメはしないけど】自分で出来るハチの巣の駆除方法を教えます

『蜂の巣が自宅にあるけど自分で駆除できるの?』

家の庭の手入れをしていたら軒下に蜂の巣を発見!

そこそこの大きさだしこのまま放っておくと更に大きくなって危険!

でも業者に依頼すると高額な請求をされるって聞くし・・

だったら自分で駆除してしまおう!!と思うけど、危険だしやり方もわからない。

 

あなたもこのような思いをしていると思います。

果たして自分でハチの巣は駆除できるのか!

結論から言うと『イエス』ですが、危ないのでオススメはしません。

この記事では、自分で蜂の巣を駆除する方法と注意点等を紹介していきます。

駆除する前に確認すること①蜂の巣の種類を確認しよう!

ハチの巣を駆除するうえで、まず事前にどんな種類のハチの巣なのかを把握しておくことが大事です。

蜂の種類は大きく分けると以下の3種類があります。

併せて各ハチの巣の特徴、危険度、性格も載せておきます。

 

ミツバチ・・・危険度★★

【特徴】

大きさは2cmほどで縞模様がある。

攻撃性は低くおとなしい。集団で行動する習性がある。

巣は板状の形をしており、巣が大きければ多きいほど板の枚数が多くなる。

 

アシナガバチ・・・危険度★★★★

【特徴】

ミツバチと比較すると大きく細身な点が特徴。

比較的おとなしいが巣に近づくと威嚇、攻撃をしてくる。

刺された時の痛みはスズメバチを凌ぐほど。

巣の特徴はお椀を逆さまにした形で、巣穴がはっきり確認でき幼虫も目視で確認できます。

見かけ以上に強固な構造になっており簡単に落とすことができず、雨風にも強い構造となっています。

 

・スズメバチ・危険度★★★★★

【特徴】

巣に近づくだけで攻撃してくることもあり、特に夏の時期に攻撃性が高くなる。

毒液は「毒のカクテル」と呼ばれ神経毒は死に至らしめる危険性もある。

スズメバチの巣は他のハチの巣とは比べ物にならない大きさ。

直径で60センチを超えるようなものもある。

釣り鐘のような形をしているのが特徴で、アシナガバチと同様頑丈な構造となっておりマーブル模様も特徴の一つ。

 

スズメバチの駆除を自分で行うのは危険すぎるのでNG

ミツバチ、アシナガバチの巣に関しては一般的に素人でも駆除は出来るかと思いますが、万が一発見した巣がスズメバチの巣であった場合は速やかに専門業者に駆除依頼をしましょう。

集合住宅にお住まいの方で蜂の巣を発見をした場合は、自分で駆除しようとはせず、建物の管理者に責任が生じますので管理者に駆除依頼をしましょう。

また、戸建ての家にお住まいの方で庭等に巣ができて隣人がハチに刺されれば損害賠償請求もあり得るので、巣の放置をすれば様々な危険が生じるといえます。

 

駆除する前に確認すること②ハチの巣の大きさを確認

次に確認すべきこととして、ハチの巣が「どのくらいの大きさであるか」です。

目安としては直径10センチ以上の巣に関しては業者に依頼しましょう。

蜂の巣は大きければ大きいほど個体数も多く駆除が大変難しくなってきます。

10センチ未満であれば自分で対処できるレベルでしょう。

手が届かない場所や密閉された場所、あまりにも高所にある場合は技術が必要になってきますので小さくても無理せず業者に依頼しましょう。

スマートフォン等で遠くから写真を撮って大きさを確認するのも良いでしょう。

業者に依頼する際にも写真があると話がスムーズに進みます。

ハチの巣を駆除するのに用意するものは?

・防護服

ホームセンター等で購入可能。

自治体によっては貸し出しを行っているところもあるようです。

 

・駆除用スプレー×2本

ゴキブリ用でも効くといわれていますがハチ用を用意しておくのが無難でしょう。

駆除作業中は大量に噴射するので2本は用意しておきましょう。

 

・懐中電灯、赤いセロハン

後述しますが夜間に駆除作業を行いますので必ず用意してください。

通常の光だとハチを刺激して襲われてしまう危険があるので赤いセロハンを事前につけておきます。

 

・大きな袋

大きめのゴミ袋を用意しておきましょう。駆除した巣を入れるためです。

 

・長い棒

巣の回収の際に使います。

ハチの巣を駆除するベストなタイミングは?

ハチを駆除するうえで最も重要なことは「時間帯」です。

目安として、『日没後2〜3時間後』がハチの巣駆除に最適な時間となります。

ハチは人間と同じように日中は巣の外で活動しており、日中にハチの巣を駆除しようとすると作業中にハチが巣に戻ってくることもあり大変危険です。

日没になると巣に戻ってくる場合がほとんどであるため夜間に巣に戻ってきて活動していないところに奇襲攻撃を仕掛けていく算段です。

 

ハチの巣の具体的な駆除方法について

防護服を着用しスプレーを準備し、巣からある程度距離を置いてスプレーを噴射します。

この時、巣からハチが出てくることがありますが決して慌てず、スプレーを噴射し続けること。

ハチは大きな動きや、声に反応して攻撃してくる習性があります。

巣の近くにハチがいないことを確認して、長い棒で巣を落としていきます。

この時、素手で落とさず必ず棒を使ってください。

袋を下に開いておくことでスムーズに巣の回収ができます。ハチの死骸に触れる際にも直接触れることのないように!

ハチは死んでも針を出す習性があり刺されるリスクがあります。

落とした巣は、ごみ袋に入れ可燃ごみとして捨てます。

 

ハチの巣の駆除を行う前の注意点として!

周囲に人がいないかしっかりと確認しましょう。

ハチは匂いにも敏感で、香水など柔軟剤の匂いにも反応し近寄ってきますので、駆除を行う前に確認しておきましょう。

また、黒い物にも過敏に反応するので、身に着けているものに黒色の物がないかチェックしておきましょう。

そして、危険だと感じたら無理はしないで業者に連絡しましょう。

戻り蜂に注意!

蜂の巣を駆除し終わった後、巣があった場所にハチが戻ってくることがあります。

このハチの事を「戻り蜂」といい1週間程度巣があった場所を飛び回り、同じ場所に巣を作ったりします。

巣を撤去した場所にもスプレーを噴霧するなどして戻り蜂対策をしましょう。

 

まとめ

ここまで蜂の巣を自分で駆除する方法等を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

夏になると誰もが悩まされるハチの巣の対応方法。

紹介した方法及び注意点をしっかり守って行えば自分でハチの巣を駆除するというのは可能かもしれませんが、ハチに刺されるリスクもすべて背負うということになります。

また万全な体制でのぞむには防護服を用意する必要がありますが、アレを自前で用意するというのはなかなかハードルが高いですよね。

山の中に住んでいて毎年必ずハチの巣を作られてしまうような環境に住んでいる人は駆除用具を一式揃えても良いかもしれませんが、そうじゃない人の方が多いんじゃないでしょうか。

 

諸々の用具を準備してハチに刺される危険と戦いながら駆除する手間を考えると、専門の業者に依頼して解決した方がコストパフォーマンスは高いといえます。